ムンクこんにちは、ムンクです!
「募集してるのに空き住戸数10(ゼロ)とは?」
「抽せん結果は補欠21位。どのくらい期待していいの?」
都営住宅の募集を見ていると、こんな不可解な状況に出会うことがあります。以前から募集事情を知る人にはいわゆる「改悪」、補欠になって落胆する人もいれば、最近応募を始めて「最初からこういう制度」と冷静な人もいるのでは。
- 募集しているのに「空き住戸数0」と表示される理由
- AIを活用した「見込み募集」で何が変わったのか
- 現在の「補欠」の仕組みと、補欠1位から当選した実例
私自身、この「空き家0」の仕組みを知った当初はかなりショックでした。ただ、実際に応募する頃には制度を調べたうえで割り切り、その後、補欠1位から当選しています。
今回は、その経験も材料にしながら、なぜ空き家0でも募集するのか、そして今の補欠とは何なのかを整理して考えてみます。
補欠から当選までを時系列で詳しくまとめた大人気記事と「待つ側」の補欠と対ともいえる「辞退する側」から見た記事もあわせてどうぞ!




なぜ「空き家0」で募集して当選したら補欠になるの?
結論から言うと、東京都が2024年5月募集から「見込み募集3」を始めたためです。
現在は、すでに空いている住戸だけでなく、AIが予測した「今後空くと見込まれる住戸」も先に募集します。つまり、募集時点では空き家0の場合、抽せんで1番=最上位でも「補欠1位」になる訳です。これが今回の「最終解」です。



補欠1位ってどのくらいの確率で繰り上がるの?



神のみぞ知る4!
残念ながら「1位なら○%」という一律の確率は予測不可能です。その仕組みと実際のケースは、このあと詳しく見ていきます。
「見込み募集」って何?AIで未来の空き家を予測
東京都が見込み募集を始めた目的は、空き家が出るのを待ってから募集するのではなく、先回りして入居者を募るためです。
2024年5月以降の5月・11月定期募集では、募集案内を作る時点ですでに空いている住戸に加え今後発生すると予測される空き住戸も「募集戸数」に含まれるようになりました。その予測に使われているのがAIです。



わたしたち生成AIとは別ものです
| 以前の募集 | 現在の見込み募集 |
|---|---|
| 空き家が出てから募集 | 将来の空きまで予測して先に募集 |
| 募集戸数≒実際の空き | 募集戸数と実際の空きが一致しないことも |
| 当せん者を募集 | 空きが足りなければ補欠も設定 |
東京都側から見れば、募集できる住宅を増やし、空き家が発生してから入居するまでの時間を縮められる仕組みです。でも応募する側からすると、話はそう単純ではありません。
「募集している=入れる部屋がある」とは限らなくなった!
従来の都営住宅募集を知っている人ほど「え、それってアリなの?」と感じる大きなポイントです。



公式ページでも説明してます
都営住宅の空き予測に使われているAIは生成AIとは別物ですが、行政からブログ運営まで、AIが人間の判断をどう支えるのかは気になるところ。


「改悪」と大ブーイング!当選と補欠の実態
見込み募集は、東京都側から見れば空き家が出る前から募集を進められる効率的な仕組みです。しかし、以前から都営住宅の募集事情を知っている人ほど、違和感を覚えるのも無理はありません。



一生、当たる気がしない…



思わせぶりにもほどがある
現在は、まだ空いていない「将来の空き」まで含めて募集します。その結果、
ここがモヤるポイント
- 募集戸数があっても、実際の空き住戸は0の場合が多い
- 抽せんしても、いきなり「補欠」になることがある
- 補欠として待てる期間も、制度開始当初より短くなっている



待機短縮、いいのか悪いのか…



次の一手は考えやすくなった…かも?
ただ、その後実際に補欠1位から繰り上げ当選5した立場となると、単純に「最低な改悪だった」だけでは片づけられないところも見えてきます。このあたりが、現在の見込み募集を考えるうえで一番ややこしいですね。
補欠1位とは?募集2戸・空き1戸で公式例とドンピシャ
では、「補欠1位」とはいったいどんな状態なのでしょうか。
東京都の公式サイトには、見込み募集後の当せん・補欠について、こんな例が載っています。
実は私が申し込んだ住宅も、募集案内の表記はまさに「2/(1)」でした。募集戸数は2戸。でも、その時点で実際に空いていたのは1戸。そして抽せん結果は、補欠1位です。



呼ばれた気がした!
つまり、まず1人が当選し、私はその次の順番で「これから空きが出るのを待つ側」になったということ。その後、本当に空きが発生し、私は補欠1位から繰り上げ当選しました。





公式例とドンピシャ
「2/(1)」なら、2戸すべてが今すぐ空いているわけではありません。
カッコ内の数字が募集案内作成時点のあき家戸数。補欠には順位が付き、期間中に対象となる空きが発生すれば、その順番で繰り上がる仕組みです。
全12回の応募を経て実際に補欠1位から当選するまでの経過はこちらをの記事で詳しく説明しています。


補欠は本当に動く?数字で見る2024年5月募集
では実際、見込み募集で設定された「補欠」はどのくらい動いているのでしょうか。
東京都議会の答弁では、制度が本格的に始まった2024年5月定期募集について、次の実績が明らかにされています。
| 抽選結果 | 世帯数 |
|---|---|
| 当選 | 2,066 |
| 補欠 | 5,811 |
| 補欠から繰り上げて入居資格審査対象に | 2,068 |
補欠になった5,811世帯のうち、2,068世帯は実際に次の段階へ進んだことになります。



2,068÷5,811は約35.6%



それが補欠1位の当選確率なの?



いえ、補欠全体の実績です
まさにそこがポイント!
この数字から分かるのは、補欠は名ばかりではなく、実際にかなり動いているということ。一方で、順位ごとの結果までは分からないため、「補欠1位なら何%」という答えにはできません。
そもそも、なぜこれほど都営住宅を必要とする人がいるのか。住宅政策そのものを考えてみたい人には、おすすめの一冊です。
『住宅政策のどこが問題か~〈持家社会〉の次を展望する~』平山洋介


\読んでみて!/
「空き家0」募集は本当に改悪なのか
それでは改めて、本記事の最終解!
- 「空き家0」でも募集するのは、AIで将来の空きを予測する「見込み募集」が始まったため
- 補欠1位でも繰り上げは確約されないが、対象の空きが出れば最初に動く順位
- 応募機会が増える一方、「当選したのに補欠」という分かりにくさは残る
私も当初は「なんだこの改悪……」と思いました。ところが実際には、その仕組みの中で補欠1位から繰り上げ当選しています。
良いのか悪いのか、簡単には決められない。だからこそ、まずは今の募集がどういう仕組みなのかを知っておくことが大切なのだと思います。
都営住宅では当選後の「辞退」やポイント方式の「順位」も気になるところ。以下の実体験もぜひどうぞ!




次の都営住宅記事では、平成築の都営住宅をもう少し深掘りする予定「※鋭意執筆中!近日公開」です。間取りや設備だけでなく、建てられた時代によって何が違うのか――ちょっと面白いところまで見えてきました。



最後まで読んでいただきありがとうございました!
また来てね♪
- 空き住戸数:募集案内作成時点で実際に空いている住戸数。2024年5月以降の5月・11月定期募集では、「募集戸数」と「空き住戸数」が一致しない場合がある。 ↩︎
- 補欠:抽せん時点で当選には至らなかったものの、今後空きが発生した際に順位順で当選へ繰り上がる候補者。現在の見込み募集では、実際の空き戸数を超えた部分が補欠として扱われる。 ↩︎
- 見込み募集:将来発生すると予測した空き住戸まで含めて、先に入居者を募集する方式。小池都政では都営住宅へのAI活用が進められ、2024年5月の定期募集から導入された。応募機会を広げる一方、「空きがないのに補欠になる」という分かりにくさも生んでいる。 ↩︎
- 神のみぞ知る:結果がどうなるか人間には予測しきれない、という意味の慣用句。「神だけがその答えを知っている」という表現に由来。補欠1位の繰り上げ当選確率予想など、先行きが読めない場面で使われる。 ↩︎
- 繰り上げ当選:補欠期間中に対象となる空き住戸が発生した場合、補欠順位に従って当選扱いとなり、入居資格審査へ進むこと。繰り上がった時点で入居が確定するわけではない。 ↩︎





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