ムンクこんにちは、ムンクです!
離婚届には、証人欄があります。成人12名のサインが必要です。
とにかく時間がない——誰に頼むか迷いに迷いました。
迷った末に子どもたちに頼んだら、非常識だと言われました。
それでも私は、その判断を後悔してはいません。
- 離婚届の証人を誰に頼むか迷った
- 証人サインに娘と息子がそれぞれどう応じたか
- 離婚届の証人を子どもたちに頼んで今どう思っているか
証人を誰に頼むかに正解はないと思っています。
前回の記事「持ち家を手放す準備でいちばん苦しかったのは片付けではなかった話」もあわせてどうぞ。




離婚届の証人サインを誰に頼んだらいいのか
離婚届の証人2欄に、成人2名のサインが必要だということは知っていました。友人や知人に頼んでもいい。親族でもいい。ただ、私の場合は状況がなかなか複雑でした。
父はすでに他界。母は要介護3で高齢者施設で暮らしています。姉が2人かいますが、遠方に住んでいるうえ、それぞれ長年の確執もある。親しい友人に頼めないことはなかったけれど、事情をすべて話す必要があるし、相手に気を使わせることにもなる。そもそも、書類のやりとりに時間をかけている余裕がほとんどありませんでした。
急いで離婚を成立させなければならなかった経緯は「離婚前でも都営住宅の資格審査は進行する?提出期限3週間でどう動くか」に書いています。


都営住宅の資格審査、家の売却、協議離婚合意書、年金分割、片付け——昼間は仕事をしながら、これらが全部同時進行していた時期です。目が回るほど忙しかった、というのは決して大袈裟ではありません。
そんなとき、以前、離婚した先輩が「証人は子どもたちに頼んだ」と話していたのを思い出しました。
子どもはいつまでも子どもじゃない?
数年前に大学を出て就職と同時に家を出ていた娘とは、普段から日常的にLINEなどで連絡を取り合っていました。離婚の一件ももちろん相談していた流れから、証人サインをしてもらえないかとお願いしてみたところ、迷う素振りもなく「いいよ!」と即答。そして、すかさず「もうひとり、誰に頼むの?」と。
娘は以前から「我慢していないで早く別れなよ」というスタンスで一貫して私の味方だったし、すっかり頼れる大人になっていました。
「○○(息子)でいいんじゃない?」
迷いました……まがりなりにも同居中の息子に頼んでいいものか、頼むべきではないのか。ギリギリ成人(18歳)になっていたもののまだ学生、さすがに娘と同じという訳にはいきません。息子は発達特性のグレーゾーン、精神的に少し幼く繊細で、変化の影響を受けやすいところもあり、やはり難しいだろうと。
比較的、少しは心の距離が近い方の姉に打診してみたところ、彼女も「まだ学生の息子にサインさせるのは酷だ」と反対。その代わり「速達で送ってくれれば、書いてすぐ返送するよ」と言ってくれました。それを娘に電話で報告していたときのことでした。
娘と私のやりとりを聞きつけた息子が、「俺が書く」と言いだしたのです。
子どもに親の離婚の後始末をさせるのか
驚きました。と、同時に最初は断りました。



いや、それはさすがに……
「なんでお姉ちゃんはオッケーで、俺はダメなのか」と、息子は少し不服な様子で続けました。
「正直、親が離婚することに何の感情もない。ただ、片親になることの世間的なデメリットは少し考える」
がん離婚を決意したときのことが頭をよぎりました。きっと息子なりに、あの時はもちろん、いろんなことを静かに見ていたのだと思います。その言葉が、私の迷いをさらに深くしました。


思えば、例の先輩の離婚のときにも、「ちょっと非常識では」「子どもに親の離婚の後始末をさせるのか」などの反対意見があがっていました。その一方で、「家族のことは家族でカタを付けるのがいい」「未成年じゃなければ問題なし」という賛同の声もありました。娘も「自分たちの親なんだし」と。
子どもたちを巻き込んでいいのか。証人のサインを頼むことが、子どもたちの心に何かを残さないか。特に息子の、あの「世間的なデメリット」という言葉が、頭から離れませんでした。
それでも子どもたちに頼んだのはなぜ?
結局、証人は子どもたち2人に頼み、サインしてもらいました。なぜ迷いながらもそうしたのか、理由を一言で説明するのは難しいのですが、いくつか、自分の中で折り合いがついた部分がありました。
娘はすでに社会人で、ひとりの大人の女性として自分の意志を持って応じてくれていた。これは誰がどう見ても「子どもに親の問題を押しつけた」とは違う気がしています。
息子について。彼の本心はわかりません。ただ、私の近くで一連の事情をすべて見て知っていた。知らない間に親の都合で巻き込まれるのと、知ったうえで自分から「俺が書く」と言い出すのは、やはり違うと思いました。何より、息子が決めたことを尊重しようと。
簡単に決めたわけではありません。さんざん迷って、それでも最終的にそうしました。迷った末の判断だった、ということだけは、はっきりしています。
離婚が成立したあとで思ったこと
離婚届が受理されて、無事に離婚が成立しました。
子どもたちに証人を頼んだことへの後悔も、特にありませんでした。それよりも、子どもたちが——それぞれの形で——あの局面をちゃんと引き受けてくれたことへの感謝の方が大きかったのです。
日中は相変わらず忙しくて、感傷に浸る時間はありません。でも夜、ベッドに入ると、いろんなことが頭を巡ります。あのときああしていたら、こうしていたら、私さえ我慢していたら、子どもたちはもっともっと幸せだったかもしれない……眠れぬ夜はいつまでも明けません。
元夫に対する気持ちは複雑です。腹立たしさが全部消えたわけじゃない。でも、単純に憎んでいるわけでもない。少しは思い知らせてやれた、という気持ちが正直あったことも、否定しません。
息子のメンタルは、心配していたよりも落ち着いていました。娘は「これから次々と新しい楽しみを見つけないと!」と果てしなく前向きなLINEを送ってきます。子どもたちのそういう様子に、ずいぶん助けられています。
そして、最悪だった暮らしはこれでリセットできた——その感覚だけははっきりありました。
迷った末の判断は間違っていなかった
改めて、本記事の着地点です。
- 離婚届の証人を子どもに頼むことを勧める気はない
- でも私たち家族には合っていたのだと今も思っている
- 迷った末に出した答えなら間違ってはいない
正解は、たぶん家族の数だけあります。あるいは、そもそも正解なんてないのかもしれない。
ただ私は、あのとき迷いながらも自分で考えて決めた。それで良かったと思っています。
元夫にも、どこかで新しい一歩を踏み出してほしいと願うばかりです。



最後まで読んでいただきありがとうございました。
いざ再出発!
- 成人:2022年4月の民法改正により成人年齢は18歳に引き下げられた。これに伴い、離婚届の証人も「18歳以上」であれば法的資格を満たす。検索上位に散見される古い情報(20歳以上)に惑わされないよう注意したい。 ↩︎
- 離婚届の証人:協議離婚の場合、離婚届に成人2名の署名・押印が必要。証人に法的な制限はなく、友人・知人・親族など誰でもよい。証人が離婚の内容に同意したり責任を負うものではなく、届出の事実を証明する役割。 ↩︎
- 要介護:日常生活を自力で行なうことが困難で、他者による何らかの介護が必要な状態。介護の必要程度を示す「要介護度」は要支援1・2、要介護1〜5の全7段階あり、介護認定調査によって決定される。 ↩︎


ムンク
人生の難問に「最終解」を探すブロガー
都心湾岸部在住の個人事業主
離婚・住宅ローン・都営住宅など難問の「最終解」を発信!
応募10回目にして繰上げ当選した都営住宅に見事合格(R8.3)




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