持ち家を手放す準備でいちばん苦しかったのは片付けではなかった話

持ち家を手放す準備でいちばん苦しかったのは片付けではなかった話
ムンク

こんにちは、ムンクです!

今日は難問解決でも記録整理でもなく、気持ちや気付きを綴るターンです。

離婚からの再出発に向け、都営住宅に入るため持ち家を手放すことになりました。
20年暮らした家の片付けは、思った以上に大変な作業でした(R8.4 進行形)。

この記事に書いたこと
  • 封印していた20年分の荷物と向き合う
  • 片付けで大変なのは物の量ではなく想い出
  • 揺れたままでも少しずつ手放すしかない

賃貸の引っ越しなら、片付けは次の暮らしへ移るための準備に近いのかもしれません。
でも持ち家を手放す片付けには、生活の整理だけではなく、この場所で過ごした時間や気持ちに区切りをつける重さがありました。

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持ち家を手放すことになったきっかけは、このブログ初回記事「がん告知で離婚を決意!住宅ローン返済中でも都営住宅に申し込める?」をお読みください。

片付ければ前に進めると思っていた

持ち家を売ることが決まったとき、最初に頭に浮かんだのは「片付けなければ」でした。20年分の荷物がある。当然、量は多い。でも、やれば終わる種類の話だと思っていました。

捨てる、残す、持っていく。分ければいい。時間をかければ終わる。片付け自体に対して、それほど身構えていなかったのです。手術後の身体で動きながらでも少しずつやれば何とかなると、どこかで思っていました。

都営住宅の審査も、売却の手続きも、離婚の書類も——次々と動いていくことに気を取られていて、「片付け」はいちばん地味で、いちばん自分でどうにかできる部分だと位置づけていたかもしれません。

でも実際に手をつけ始めて、すぐにわかりました。

ムンク

そんな単純な話ではなかった

20年分の封印を解くときがやってきた

20年前に新築の戸建てを購入した当初、私は広告代理店でフルタイム勤務をしていました。このブログでも再三話題にしている通りの非協力な夫のもと、当時は完全なワンオペ1。まだ子どもたちも小さく手がかかり、日々の暮らしを繰り返すのが精いっぱい。週末は小児科など病院のハシゴや買い物に追われ、片付けに使える時間も体力もまるでありませんでした

気づいたら溜まり、また気づいたら溜まり——整理収納やお掃除のプロを頼ったこともありましたが、根本的な解決にはいたらず、気付いたら20年経っていたのです。

家を売ることが決まったとき、ようやく向き合えるチャンスだと思いました。やるしかない、とも。でもそれと同時に、ずっと蓋をしてきたものを開ける怖さがありました。

ずっとずっと気になっていたけれど、20年分の封印を解いたら何が出てくるかわからない。出てきたものを、自分が受け止められるかどうかもわからない。それでも、開けないまま次へは進めない。

実際に閉ざされていた扉を開け始めたら、想像をはるかに超えていました

押し込められていたのは自分自身の軌跡だった

子どもたちの保育園日誌や小学校の連絡帳から始まって、すでに処分した家電の取説、まだ紙で支給されていた頃の給与明細、行事ごとのカードや手紙……書きだしたらキリがない何から何までもが綺麗にファイリングしてあり、どもれもみな昨日もらってきたような状態で保管されていました

捨てるかどうかを考えようとすると、当時のシーンが勝手に頭の中で動き出す。哀しいとか、懐かしいとか、そういう整理された感情ではなくて、 その時間にいきなり引き戻されるような感覚でした。

20年分の生活が、そのまま形を変えて押し込められていた。 闘病しながら子どもを育てながら、余裕なく走り続けてきた日々が、 片付けられなかった荷物として、そこにありました。

捨てることが、何かを否定しているような感覚になるときさえがありました。 それは論理的には変なことだとわかっています。 でも、そういう感覚はわかっていても消えるものではありません。

住み替えは荷物より気持ちの引っ越しが難しい

先日、都営住宅のあっせん通知2が届きました。

ずっと待っていた知らせです。これで次のステップに進める!嬉しいはずでした。

でも封筒を開けて、書類を眺めていたらなぜか気持ちすくみザワザワしはじめました。前に進んだはずのに、逆方向に引っ張られるような感覚。引っ越しはまだ先なのに、下見や契約のスケジュールが現実味を帯びてきた途端に、少し逃げ腰になっている自分に気付きました

これは、怠けているのではなく、「本当に生活が変わる」ということを身体がようやく理解し始めたのだと思います。 頭ではとっくにわかっていたはずのことを、 現実の書類と日程が目の前に来たときはじめて腹の底で感じた、とでもいえばいいでしょうか。

荷物を運べば引っ越しは終わる。でも気持ちの引っ越しには、それとは別の時間がかかる。そのことを、このタイミングになって痛感しています。

荷物も想い出も手放すしかない

気持ちの整理がついてから動く、というのが理想だと思います。 でも、実際にはそんな余裕はありません。

審査の期限がある。売却の日程がある。引き渡しの日がある。覚悟が固まるのを待っていたら、何も動かない。だから、揺れたまま動くしかありませんでした。

同時進行だった離婚においても、家を手放すことと同じくらい、子どもたちとどう向き合うかで迷いに迷いました。

前向きになれたから片付けが進んだ、というわけではないのです。ただ、今日はここまで、明日はあそこまで——そういう感じで、少しずつ手を動かす。手放すことと揺れることを、ずっと同時進行でやってきました

それは今も変わりません。あっせん通知が届いた今も、すくんだまま少しずつ動いている状態です。それで十分なのかどうか、正直、最終解はまだわかりません。でも、それ以外の方法が今の私には見当たらないので、そうするしかない、と思っています。

揺れたままでも少しずつ歩き出そう

それでは、本記事の着地点です。

きれいな着地ではありません。まだ揺れています。
でも、そういうもだと覚悟を決めて、揺れたままでも歩き出さなければ。

この記事の着地点
  • 持ち家を手放す準備でいちばん苦しかったのは片付けそのものではなかった
  • 手が止まったのは物に残っていた記憶や家族の想い出と向き合う時間のせいだった
  • 覚悟が固まるのを待っていたら動けない——揺れたまま少しずつ手放すしかない

このあと気持ちを切り替えて入居予定の物件に下見に行く予定です。現地のレポートはまた[こちらの記事(※準備中:近日公開予定)]にて!

ムンク

最後まで読んでいただきありがとうございました!
誰かの役に立てたら嬉しいです♪


  1. ワンオペ:ワンオペレーションの略。ブラックな飲食業の過酷な一人回しを指す言葉が転じて、育児・家事を一人で担う状態を「ワンオペ育児」と呼ぶようになった。2017年流行語大賞にもノミネート。 ↩︎
  2. あっせん通知:ここでは都営住宅の入居資格審査に合格し「使用予定者」となった人に対し、具体的な入居可能な住戸(棟・部屋番号)が決定したことを知らせる通知のこと。使用許可日(入居日)や下見期間が記載されており、約3週間後に入居手続きの締め切りとなる。 ↩︎
この記事を書いた人
管理人:ムンク

ムンク

人生の難問に「最終解」を探すブロガー

都心湾岸部在住の個人事業主
離婚・住宅ローン・都営住宅など難問の「最終解」を発信!
応募10回目にして繰上げ当選した都営住宅に見事合格(R8.3)

持ち家を手放す準備でいちばん苦しかったのは片付けではなかった話

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