ムンクこんにちは、ムンクです!
「弁護士に離婚解決を頼む余裕ははない」
「でも、このまま夫と直接交渉しても埒が明かない1」
そんなジレンマを抱えて、離婚したいのに離婚できないでいる人は多いのではないでしょうか。
- 無料弁護士相談でできること・できないことの現実
- 養育費算定表2とは別に「教育費」を請求できる条件とその根拠
- 自分でたたき台を作り弁護士の助言を加えて夫に署名させるまでの流れ
私は無料弁護士相談を2名と行い、自分でたたき台を作り、養育費に加えて教育費の一括前払いまで合意書に盛り込みました。 その一部始終をリアルに書きます。
この記事は「共有名義×合算ローン残債2500万超の持ち家を離婚で売る方法は?」の続きです。まだ読んでいない方は、ぜひご覧ください。


離婚前の無料弁護士相談では何を相談できる?
結論から言うと、無料弁護士相談でも協議離婚合意書3のたたき台に対する実践的な助言は十分に得られます。 これが今回の「最終解」です。
弁護士無料相談はどこで探したか
3本目の記事でも少し触れましたが、 法テラスや自治体(役所)の無料法律相談は、予約が数か月先まで埋まっていることが多く、都営住宅の審査期限には到底間に合わない状況でした。 そこで、ネットで初回は無料相談を行ってくれる弁護士を探し、2名の先生とオンラインで面談しました。



オンラインならハードル低いかも



1名は電話、もう1名はZoomでした
対面が緊張する人には電話の利用がおすすめです。
私の場合は、Zoomの方が短時間で密度が濃い相談になりました。画面越しサイトや資料を確認しながら話せるのが大きかったと思います。
弁護士への依頼範囲と費用感
弁護士に協議離婚の全面依頼をすると、費用は以下が目安です(弁護士事務所によって異なります)。
弁護士への協議離婚依頼範囲と費用感
| 依頼の範囲 | 着手金の目安 | 成功報酬の目安 | 合計の目安 |
|---|---|---|---|
| 協議離婚の全面代理 | 20〜40万円 | 20〜50万円+経済的利益の10〜20% | 40〜90万円以上 |
| 合意書のアドバイス・添削のみ | — | — | 5〜10万円程度 |
| 無料相談のみ利用 私のケース※ | 0円 | 0円 | 0円 |
全面依頼すれば交渉も書類作成も任せられますが、費用は相当な額になります。 一方、自分で作成した合意書の添削・アドバイスだけを依頼するという選択肢もあり、 この場合は5〜10万円程度が相場。 さらに費用を抑えたいなら、無料相談で助言だけもらい、作成はすべて自分で行う方法があります。
養育費以外に請求できるお金があった
がん告知→手術→退院後の離婚決意という流れは初回記事に書きましたが、 術後の療養中からネットで雛形を漁り、少しずつ合意書のたたき台を作り始めていました。ライター業柄、文書作成への抵抗感が薄かったこともあります。


養育費については、後から払われなくなるトラブルを排除したかったのと、一切縁を切りたいという気持ちも強く、養育費と教育費をまとめて一括で受け取るという形を目指しました。



まとまったお金が動くので、養育費の一括請求には絶好のチャンス!
そして、無料相談で知ったのが「養育費とは別に大学進学相当の教育費を請求できる」という事実でした。 裁判所の公表資料による養育費算定表だけが全てではない——これは知っているかどうかで、受け取れる金額が大きく変わる情報です。※教育費についてはこのあとの項「教育費の別途請求4が認められる条件」で少し追記しています。



別途「教育費」が請求きでるとは初耳!
協議離婚合意書たたき台の項目は?
私が作成した協議離婚合意書のたたき台に盛り込んだ主な項目は、以下の通りです。
協議離婚合意書のたたき台:おもな項目
- 親権・監護権
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息子の親権・監護権は私(母)が持つ旨を明記。
- 養育費
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家庭裁判所が公表している養育費算定表に基づき算出。合意書には「調停運用5に準じた金額」と記載(弁護士からのアドバイス)。
- 教育費(養育費とは別に請求)
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養育費算定表は公立高校までの学費を前提とするため、大学進学相当の費用は別途請求が可能。両親ともに大卒であることを根拠に、息子の大学卒業相当分の教育費を一括前払いで合意。
- 財産分与
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元々の名義にかかわらず、婚姻中に形成した財産は離婚時に折半できる。頭金の割合は夫6:私4だったが、折半を請求し合意。自宅売却金からローン残債と諸費用を引いた残額を折半し、相手の分与分から養育費・教育費の一括分を差し引く形でまとめて清算。
- 年金分割6
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合意書とは別に年金分割合意書も作成。内容の整理は年金事務所に繰り返し電話して自分で行い、弁護士ではなく社労士の領域であることも確認(詳細は[こちらの記事(※準備中:近日公開予定)]にて)。
- 清算条項
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合意書に定めた内容以外の請求を互いにしない旨の条項。
売却代金の受け取りについては、不動産業者からそれぞれの口座へ直接振り込んでもらう形にしました。 「受け取れないと困る」というリスクを事前に排除するための工夫で、この点は「不動産査定のあと買取を選ぶのはあり?都営入居まで住み続けられる?」で詳しく書いています。
協議離婚合意書を作るときは、法務省の案内ページや合意書ひな形を参考にしました。
弁護士無料相談で得た3つの助言
2名の弁護士に無料相談して得た助言のうち、特に合意書の修正に直結したポイントは3つです。
弁護士無料相談で得た3つの助言
- 「調停運用」という言葉の追記
-
養育費の根拠として「家庭裁判所の養育費算定表に基づき、調停運用に準じた金額」と明記することで、金額の正当性と将来の変更申立てへの備えになる。
- 教育費の一括前払いは「真っ当な請求」というお墨付き
-
養育費の不払いトラブルを避けるため教育費を一括前払いにしたいと伝えたところ「両親ともに大学卒であれば大学相当の教育費を請求できる根拠があり一括前払いにする事例も少なくない」との助言を得た。合意書にその根拠を明記する形に修正。
- 末尾への記載で抑止力を追加
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合意書の末尾に「弁護士の助言に基づき作成」という旨を付記することで、相手への心理的な重みが増す。正式依頼でなくても相談事実の記載は有効。
教育費の別途請求が認められる条件
養育費算定表が前提とする教育費は公立中学・高校相当までです。 大学や私立学校の学費は算定表の範囲外とされており、原則として別途請求が必要になります。 ただし、以下の条件を満たす場合、養育費とは別に教育費の請求が認められる可能性があります。
- 父母の双方(または義務者側)が大学卒など高等教育を受けている
- 子どもが大学等に進学することを父母が想定・了解していた
- 義務者の収入・資産状況からみて負担が相当と認められる
私の場合、夫婦ともに大学卒であり、息子の進学についても婚姻中から視野に入れていたため、 大学卒業相当の教育費を請求する根拠が十分にあると弁護士から確認してもらいました。 なお、こうした取り決めは離婚時に合意書へ明記しておくことが重要で、 離婚後に請求しようとすると認められにくくなります。
協議離婚合意書のたたき台作成をはじめ、離婚や住み替えの準備をしていると個人情報満載の紙が想像以上にたくさん出ました。試し刷りしたものや書き損じたメモなどのを捨てるのに、家庭用シュレッダーがあると気が楽です!
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\ 驚くほど静か/
非協力な夫に協議離婚合意書へ署名させるまで
がんの手術に関してメールしても無視、離婚を切り出してもまともに取り合わない夫に、 合意書へのサインをどう取り付けたか。 これは一言では語れないのですが、大きな流れをまとめました。
署名取得までの大まかな流れ
感情的な説得ではなく、養育費算定表・財産分与の原則・教育費請求の根拠など、法的に正当な請求であることを示す材料を先に揃えた。実際の書面には「弁護士の助言を得て調停運用に基づき作成」と明記した。
売却には夫の署名が必要で、売却代金から財産分与を受け取れることを理解させた。売却を進めることと離婚合意書への署名は事実上セットになる構造を利用した(※3本目の記事参照)。
離婚に合意して家を売却した場合の夫のメリットと、逆に無視し続けた場合のデメリットを箇条書きにしてメールした。また、協議→調停→裁判となればどれほど夫の負担も倍増すると書き添えた。



交渉の余地がない相手には「断ると自分も困る」という状況を整えるほうが早い
離婚届には証人が2名必要で、子どもたちにサインをお願いしました。これには賛否両論あり「子どもたちに離婚届の証人を頼んだら非常識だと言われた話」で想いを綴っています。





それはさすがに賛否ありそうだ……
協議離婚合意書のたたき台は自分でも作れる
それでは改めて、本記事の最終解!
- 協議離婚合意書のたたき台は自分でも作れ費用をかけずに完成可能
- 養育費のほかに教育費を別途請求でき受け取れる金額は大きく変わる
- 非協力な夫への対応は感情ではなく構造で動かすことが解決への近道
離婚がなかなか前にすすまず思い悩んでいる人は、思い切って弁護士無料相談にチャレンジしてみてください!
年金分割合意書の作成・手続きの詳細についてはまた別の記事にて。さらに、持ち家売却代金の受け取り方(口座直接振込の工夫)のヒントなど不動産査定や買取業者との交渉については「不動産査定のあと買取を選ぶのはあり?都営入居まで住み続けられる?」で詳しく解説しています。



最後まで読んでいただきありがとうございました。
まだまだ続きます!
- 埒が明かない:埒(らち)=馬場の柵のこと。物事がいつまでも進展せず、決着や解決がつかない状態を指す。いつまでも馬が外に出られない状態が語源の慣用句。 ↩︎
- 養育費算定表:家庭裁判所が公表している養育費の目安となる早見表。夫婦の収入と子どもの年齢・人数から標準的な月額を算出できる。公立高校までの学費を前提としており、大学や私立学校の費用は含まれない。 ↩︎
- 協議離婚合意書:協議離婚の際に夫婦間で取り決めた内容(養育費・財産分与・親権など)を文書化したもの。法的義務はないが、後日のトラブル防止に有効。 ↩︎
- 教育費の別途請求:養育費算定表の範囲を超える私立学校・大学等の学費を、養育費とは別に請求する考え方。父母双方が大卒であるなど一定の条件を満たす場合に認められやすい。離婚時に合意書へ明記しておくことが重要。 ↩︎
- 調停運用:家庭裁判所の調停手続きにおいて、養育費算定表に基づいて金額を算定する実務慣行のこと。合意書にこの文言を入れることで、算定根拠の正当性を示すことができる。 ↩︎
- 年金分割:婚姻期間中の厚生年金保険料の納付記録を夫婦間で分割し、将来受け取れる年金額を調整する制度。合意分割と3号分割の2種類がある。離婚後2年以内に手続きが必要。 ↩︎


ムンク
人生の難問に「最終解」を探すブロガー
都心湾岸部在住の個人事業主
離婚・住宅ローン・都営住宅など難問の「最終解」を発信!
応募10回目にして繰上げ当選した都営住宅に見事合格(R8.3)




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