ムンクこんにちは、ムンクです!
「都営住宅には網戸もエアコンもついていない」
この話、実は知っていました。
応募の段階で諸先輩方の体験談を読み漁り、事前に調べて頭には入れていたのです。だから驚きはしませんでしたが、問題はそこから。「知っていたのに、まんまと苦戦する」という展開が待っていました。
- 網戸・エアコンはついていない=都営あるあるの代表格
- 自費で設備を手配する段階で予想以上に苦労するポイント
- 大前提ルール「見た目の悪さは使用に問題なし!」
この記事では、都営住宅の設備事情を「知っていたつもり」だった私が、実際の手配でどう躓いたかを「都営あるある:設備編」として整理します。単なる知識としての準備リストではなく、時期やタイミング次第でどれだけ状況が変わるか、実体験ベースで書いていきます。
前回、入居後1ヶ月の住み心地レポートとして想像と違った暮らしのリアルについて触れましたが、住んでみてから気づく違和感はこの設備の手配まわりに集中していました。まだ読んでいない方はあわせてどうぞ!


都営住宅の設備は最初から揃っているのか?
それでは、まず今回の最終解です。
はっきり言います。「知っていたから安心」ではありませんでした。
これが今回、一番伝えたい「最終解」です。
下見のときに気づいておきたい設備の実態については下見の現地レポートをどうぞ。


先に全体像だけ、表で整理しておきます。
| 項目 | 民間賃貸 | 都営住宅 |
|---|---|---|
| 網戸 | 標準装備のことが多い | 自費で用意、規格が特殊な場合あり |
| エアコン | 備え付き物件もある | 基本的に自費で設置、時期次第で工事難航も |
| 既存設備の扱い | 入居時に交換されることも | 見た目より機能重視、使えるうちは交換なし |
| 修繕対応 | 管理会社経由で比較的早い | JKK1への申請が必要で時間がかかることも |
入居準備全体で見ると、照明やカーテンのように一般的な準備もあります。一方で、網戸やエアコンのように都営住宅ならではの感覚で確認した方がいいものもありました。
ここからは、この表の中身を実体験ベースで一つずつ掘り下げていきます。
網戸・エアコンなし=これぞ都営あるある
都営住宅に網戸やエアコンが備え付けられていないこと自体が、都営あるあるとして応募経験者や都営住宅コミュニティの中では定番中の定番です。SNSや体験ブログを少し検索すれば、必ずと言っていいほど出てくる話でもあります。



なんでだろう?
都営住宅では「入居者が生活に合わせて各自設備を用意してもらう」という考え方が根底にあります。退去時には基本的に自分で用意した設備を撤去するのが前提。民間賃貸のように「大家が設備込みで貸す」発想とは、そもそもの成り立ちが違うのです。
ただ、これから初めて都営住宅を検討する人にとっては、意外と知られていません。「賃貸だから最低限の設備はあるだろう」という感覚のまま入居許可日2を迎えて窓の前で固まる人は、今もきっと一定数いるはずです。



ポピュラーな都営あるあるを確認してみましょう。
・網戸とエアコンは自費が基本
・照明器具も本体設備ではなく入居者が用意
・ふすまや畳の交換は破損の程度によって対応が分かれる
・給湯まわりの機器も古い型のまま使い続けるのが基本
・なぜかトイレ便座の蓋がない
どこまでが自分で、どこからJKKで対応してくれるのかはあっせん通知と一緒に送られてくる住まいのしおり3に詳しく書いてあります。


知っていても甘く見てはいけない「手配」の壁
ただし、「知っている」と「対応できる」の間には、思っていた以上の距離がありました。
網戸もエアコンもないことは分かっていた。だから早めに手配すればいい、それだけの話のはずでした。ところが、私の入居はよりによって初夏。エアコン業界の繁忙期4と、見事に重なりました。
さらに追い打ちをかけられたのが、当時の中東情勢の影響によるナフサ5不足です。エアコン工事に使う資材の供給が不安定になり、「取り付け工事そのものができない可能性がある」という状況にまで発展。知識として設備がないことは分かっていても、こうした外部要因までは想定できるはずもありません。
やっと工事日程が確定したと思ったら、今度は台風が直撃し、取り付け工事そのものが延期に。繁忙期、資材不足、そして天候。三重の壁が重なり、「事前準備していたはずなのに、なぜこんなにバタバタなのか」と何度も思いました。



なんでこういろいろ重なる⁉



良くも悪くも「持ってる」なぁ…
網戸は「特殊な形状・サイズ」問題に要注意
エアコンと並行して進めていたのが網戸の手配です。都営住宅の窓は、一般的な引き違い窓とは限らず、想定しておきたい網戸の種類がいくつかあります。
| 網戸の種類 | 特徴 | 都営住宅で想定されやすいケース |
|---|---|---|
| 引き違い窓用の既製品 | ホームセンターで購入可能 比較的安価で入手しやすい | 標準的な引き違い窓の部屋 |
| 持ち出し網戸 (戸車外付け等) | 窓の外側にレールごと網戸を取り付ける方式 既製サイズが合わないことが多い | 二重サッシなど特殊な窓まわりの部屋 |
| オーダーメイド | 現地採寸のうえ製作 対応できる業者が限られる | 既製品のサイズが合わない部屋全般 |
私のケースでは、一部ベランダ側の窓が後付けされた二重サッシ6という特殊構造で、戸車を外付けする持ち出し網戸7というタイプに該当。事前にきちんと採寸してもらったのですが、実際に取り付けてみると結構な隙間ができてしまいました。防虫対策として意味をなさない状態なので、結局、返品させてもらいました(※幸い中高層階なのと、猛暑につきエアコン常時使用で窓を開ける機会が少ないため、今後どうするかは保留中)。
発注後はいっさい返品を受け付けない業者も多いので、事前によく確認することが大切です。
そもそも、こうした特殊タイプに対応できる網戸業者自体が、以前より減っているようです。廃業や人手不足の影響なのか、対応可能な業者を探すだけでも一苦労でした。



網戸はポストにチラシが入っていると聴くけど?



それが最近は入ってないことが多い!
工務店に依頼すると見積もりが跳ね上がり、ホームセンターの窓口では「特殊タイプは対応していない」と断られることもありました。「採寸したから大丈夫」とは限らない、というのも、ここで学んだことのひとつです。



業者を調べてリストにしておくといいよ
以前、築年数ごとの間取りと内装の違いでも触れましたが、窓のサイズや建具の規格も、築年数や物件によって差が出やすいポイントです。網戸を手配する際は、この点も念頭に置いておくと安心です。


大前提ルール「見た目の悪さは使用に問題なし!」
網戸、エアコンの手配トラブルを経て、あらためて気づいたルールがあります。都営住宅における設備の判断基準は、「新しいか古いか」でも「きれいか汚いか」でもありません。「使えるか、使えないか」、これだけです。
多少色あせていても、傷が目立っていても、表面がくたびれて見えても、機能として動いていれば交換対象にはなりません。見た目の悪さは、使用上の問題として扱われないのです。逆に言えば、見た目がどれだけきれいでも、機能しなくなった時点で初めて「使えないもの」として扱いが変わります。



目立つ傷があってもダメなんだ



「まだ使える」が大前提!
便座まわりの設備や建具、給湯まわりの機器も同じ基準で判断されています。多少年季が入っていても、見た目だけを理由に交換されることは基本的にありません。修繕についても、先回りで対応してもらえるわけではなく、実際に機能面で不具合が出てから申請して対応してもらう、という流れが基本です。
ちなみに我が家ではトイレの蓋対策として、自分でウォームレットを取り付けました。ウォシュレットまでは必要ないけれど蓋は付けたいという場合は、暖房便座という選択肢もあります。


暖房便座を検討する場合の参考に。ちなみにこの商品は脱臭機能もついています。
TOTO ウォームレットS(暖房便座)


\蓋がゆっくり閉じます! /
都営住宅の設備で戸惑うのは、知識と手配の壁が別物だから
それでは改めて、本記事の最終解!
- 網戸・エアコンがないのは「都営あるある」だが知識だけでは乗り越えられない
- 「見た目の悪さは使用に問題なし」という判断基準を先に知っておく
- 手配は時期のリスクまで含めて入居許可日より前から動き出す
設備に不安がある場合、一人で抱え込まず、まずJKKの窓口に相談してみるのも手です。繁忙期や資材の状況は年によって変わるので、焦って業者を決める前に確認できることを確認してから動いても遅くありません。
実際、この手配の壁にはずいぶん振り回されました。入居準備全体の流れや優先順位は都営住宅の入居準備は何から始める?片付け・買い物・手直しの優先順位でも書いています!


このあと古い設備や内装をどこまで快適に自費でリフォームしていくかなど、順次記事にしていく予定です。どうぞお楽しみに♪



最後まで読んでいただきありがとうございました!
- JKK:東京都住宅供給公社の略称。都営住宅の管理・運営や入居手続きの窓口となっている団体。 ↩︎
- 入居許可日:入居手続きが整い、正式に鍵の受け渡しが行われる日。この日を境に、部屋への出入りや工事日程の扱いが変わることがある。 ↩︎
- 住まいのしおり:JKKが発行する入居者向けの生活ルール冊子。設備の使い方や禁止事項、各種手続きの方法などが記載されている。 ↩︎
- エアコン業界の繁忙期:一般的に初夏から夏本番にかけては新規設置・買い替えの依頼が集中し、工事日程の確保が難しくなりやすいとされる時期。 ↩︎
- ナフサ:原油を精製する過程で得られる基礎原料で、エアコンの樹脂部品や配管部材などの生産にも使われている。国際情勢の影響で供給が不安定になることがある。 ↩︎
- 二重サッシ:一つの窓に内窓・外窓の2枚のサッシを二重に設置した構造のこと。1枚のガラスの中に空気層を挟む「ペアガラス(複層ガラス)」とは別物で、窓枠自体が2つ並ぶ点が異なる。網戸の規格が特殊になりやすいのはこの二重サッシの方。 ↩︎
- 持ち出し網戸:窓の外側にレールごと網戸を取り付ける方式のことで、二重サッシなど特殊な窓には、一般的な既製網戸のサイズが合わないことがある。 ↩︎





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